実家じまいの前にやるべきこと!一人暮らしの親が安全に暮らすための完全ガイド

実家を片づける前にすることがある

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友人のお母さんは90歳近くで一人暮らしをしています。2階の片づけ中に椅子から落ちて数時間動けず、やっと救急車を呼べても、鍵が閉まっていて救急隊が家に入れませんでした。命は助かりましたが、かなり危険な状態だったそうです。このときのことは、一人暮らしの親が2階で転倒|鍵が閉まって救急隊が入れない「空白の2時間」に詳しく書いています。

医療相談員として多くのご家族と関わってきた中で、こういうケースは決して珍しくありません。

実家じまいを考える前に、まず「今日、親が安全に暮らせているか」を確認することが先決です。

この記事では、実家じまいの前にやるべきこと・安全対策・実家じまいの進め方を完全解説します。


目次

高齢者の一人暮らしで起きやすい事故トップ3

①転倒(最も多い)

片付け中・高いところのものを取ろうとして・浴室・玄関・階段での転倒が最も多い事故です。転倒→骨折→入院→そのまま寝たきりになるケースが非常に多く、一度の転倒が生活を大きく変えてしまいます。

💬 ケアマネとして現場で見てきた実感
転倒をきっかけに要介護状態になる高齢者を何人も見てきました。「片付けくらい大丈夫」という油断が一番危ない。

②急病・孤独死の発見の遅れ

一人暮らしだと発見が遅れるリスクがあります。近所づきあいが薄い・離れて暮らす家族が多い現代では特に注意が必要です。発見が遅れるほど、命に関わる可能性が高まります。

③特殊詐欺・不審者

高齢者を狙った詐欺・訪問販売は年々増加しています。認知機能が低下してくると判断力も落ち、被害に遭いやすくなります。「おかしいな」と気づく前に契約してしまうケースも少なくありません。


実家じまいの前にまず確認すること5選

📋 実家じまいを進める前に、まず親の現状を把握することが大切です。この5項目をチェックしてみてください。

①親の体力・認知機能の現状把握

最後に会ったのはいつか。その時と比べて変化はないか確認しましょう。歩き方・話し方・物忘れの頻度などを観察することで、変化に早めに気づくことができます。

②かかりつけ医・服薬情報の確認

何科にかかっているか・病名・薬の名前を書き留めておきましょう。緊急時に医療スタッフに正確な情報を伝えられるかどうかが、適切な治療を受けられるかどうかに関わります。

③緊急連絡先の共有

家族全員の連絡先を親の手の届くところ(冷蔵庫・電話の横など)に貼っておきましょう。近所の人・民生委員にも緊急時の連絡先を伝えておくと、いざというときに助かります。

④合鍵の管理

冒頭のエピソードのように、救急隊が来ても家に入れないという事態は実際に起きています。合鍵を誰が持っているか家族で確認・共有しておくことが重要です。スマートロックの活用も有効です(次の章で詳しく紹介します)。

⑤近所づきあいの状況

何かあったときに助けを呼べる人が近所にいるか確認しておきましょう。民生委員・自治会との関係も把握しておくと、見守りのネットワークとして活用できます。


鍵の問題はスマートロックで減らせる

「救急隊が来ても家に入れない」という問題は、スマートロックで減らせます。暗証番号や顔認証で開けられるので、緊急時は家族が番号を伝えれば中に入れます。今ある鍵に取り付けるだけで、工事のいらないタイプもあります。

わが家では、家族4人でSwitchBotのスマートロックを使っています。使ってわかった良い点と正直なデメリットは、【実体験レビュー】SwitchBotスマートロックを家族4人で使ってわかったメリット・デメリットにまとめています。

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見守りグッズで安心を増やす

①見守りカメラ(室内設置タイプ)

親の様子をスマホからリアルタイムで確認できます。TP-Link・Panasonicなどが人気で、設置は簡単でWi-Fiがあればすぐ使えます。離れて暮らす家族の不安を大きく減らしてくれます。機種の選び方は、高齢者向け見守りカメラ おすすめ3選と失敗しない選び方にまとめています。

②センサー型見守り(動体検知タイプ)

一定時間動きがないと家族にアラートが届くタイプです。カメラに抵抗がある親にも受け入れてもらいやすく、冷蔵庫・玄関・トイレなどに設置するタイプが多いです。

③GPS見守りグッズ

認知症で外出・迷子になるリスクがある場合に有効です。小型で持ち歩きやすいタイプが増えており、服のポケットやバッグに入れておくだけで安心感が違います。徘徊への備えは、認知症の徘徊対策グッズ3選で、公的な支援と合わせて書いています。


実家じまいの進め方

実家じまいとは、親の家の荷物を整理・処分して家を空ける作業のことです。親が施設に入る・同居する・家を売るなど、様々なタイミングで必要になります。

  1. 安全確保を最優先(合鍵・スマートロック・見守りグッズの対策を先にやる)
  2. 親と一緒に「残すもの・捨てるもの・譲るもの」を仕分ける
  3. 貴重品・重要書類を先に確保する
  4. 不用品の処分方法を決める(自分で・業者に依頼)
  5. 業者に依頼する場合は複数社から見積もりを取る

💬 現場目線のアドバイス
一度に全部やろうとしないことが大切です。体力的にも精神的にも消耗します。帰省のたびに少しずつ進める計画を立てましょう。


片付け中の事故を防ぐために気をつけること

やってはいけないこと:

  • 高いところのものを親に取らせない(必ず家族が取る)
  • 脚立・椅子・踏み台を一人で使わせない
  • 重い荷物を一人で運ばせない
  • 無理に一日で終わらせようとしない

転倒しやすい場所の改善:

  • 玄関:段差の解消・手すりの設置
  • 浴室:滑り止めマット・手すりの設置
  • 階段:手すりの確認・照明の明るさ
  • 廊下:荷物を置かない・つまずく原因を取り除く

まとめ

📌 この記事のまとめ
①実家じまいの前に、まず今日親が安全に暮らせているかを確認する
②合鍵の管理・スマートロックで緊急時の入室問題を解決
③見守りカメラ・センサーで離れていても安心
④片付けは一度に全部やらず少しずつ進める

「まず一本、親に電話してみてください。元気な声を聞くだけで、いろんなことに気づけます。」

このブログでは、病院の医療相談員経験をもとに、終活・介護・実家じまいに関する情報を発信しています。気になる記事があればぜひ読んでみてください。

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この記事を書いた人

病院の医療相談員です。医療と福祉、両方の国家資格を持ち、入院から退院、その先の暮らしまでのご相談を20年以上お受けしてきました。制度は、知らないと使えないものがたくさんあります。難しいことを、どこよりも身近に。

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